高速バス仙台~石巻線の乗車レポートをお届けします。


仙台と石巻の主な移動手段は鉄道(仙石線・仙石東北ライン)かバスになるでしょう。
高速バスの場合、速達性や定時性では鉄道に劣るものの、乗ってしまえば快適で着席保証あり。
実際に乗車して、鉄道・バスそれぞれの魅力があると感じました。
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 高速バス仙台~石巻線の乗車記(石巻駅~仙台駅)
- 高速バス仙台~石巻線の乗り方ガイド(乗り場・料金)
- 高速バス仙台~石巻線のおすすめポイント
ぜひ参考にしてみてくださいね。
仙台~石巻の移動手段は?簡単なまとめ
交通機関 | 片道料金 | 所要時間 | 本数(平日) | 最終便(平日) |
---|---|---|---|---|
高速バス | 900円 | 約1時間15分 | 30分~1時間に1本 | 仙台発:21時台 石巻発:19時台 |
仙石東北ライン | 860円 (Suicaだと858円) | 約1時間 | 1~2時間に1本 | 仙台発:20時台 石巻発:20時台 |
仙石線 | 860円 (Suicaだと858円) | 約1時間半 | 1~2時間に1本 | 仙台発:22時台 石巻発:22時台 |
仙台駅~石巻駅の主な移動手段をまとめると、以上の通り。
- 高速バス 少し高いが本数豊富で快適
- 仙石東北ライン 最終便が早いが最速
- 仙石線 時間はかかるが最終便に恵まれている
それぞれのメリット・デメリットをざっくり挙げるとすればこんな感じでしょうか。
お好みに合わせて選んでいただけたらと思います。
ここが良かった!高速バス仙台~石巻線のおすすめポイント
リクライニングシート完備
高速バスの車内はこんな感じ。
4列シートのごく一般的な仕様です。
仙石線の座席
仙石東北ラインの座席
参考までに、こちらは仙台駅~石巻駅を結ぶ鉄道路線の座席。
厳密に言えば2枚目は仙石東北ラインの車内ではないのですが、ほぼ同じレイアウトです。
仙台駅~石巻駅を鉄道で移動する場合、ほとんどの人は仙石東北ラインを利用するかと。
所要時間こそ高速バスに勝るものの…
鉄道より数十円高いとは言え、高速バスはリクライニングシート完備。
それにバスであれば、乗ってしまえば鉄道のように立ちながら乗車することはまずありません。
快適性では高速バスの方が優位でしょう。
公共施設・商業施設へ乗り換えなしでアクセス可
- 東北大学病院
- 宮城県庁・仙台市役所
- 楽天モバイルパーク宮城(宮城球場)
- 石巻合同庁舎
- イオンモール石巻
- 石巻専修大学
以上のような公共施設・商業施設へ乗り換えなしで行けるのも魅力。
鉄道であれば乗り換えが発生したり、徒歩などでの移動になったり…。
ちょっとばかし面倒です。
コンセントとWi-Fi付き
今回乗車した車両はありがたいことにコンセント、Wi-Fi付き。
Wi-Fiに関しては通信速度もさほど悪くないですし、車内で音楽を聴いたり、ネットサーフィンをする分には特に不便はないかと。
コンセントも付いているのであれば、長時間の乗車もそこまで苦にはならなそうですね。
全てのバスにコンセント・Wi-Fiが付いているとは限らないので要注意です。
【乗り方ガイド】高速バス仙台~石巻線の乗り場・料金
乗り場
仙台駅前からの乗車
仙台駅前から乗車する場合、乗り場は青葉通旧エデン前21番。
旧エデンのすぐ向かい側にバス停があるので、仙台駅からは少し歩くようになります。
石巻駅前からの乗車
石巻駅前から乗車する場合、乗り場は駅前ロータリーの2番と書かれたバス停。
駅を出て左側に少し進めばすぐ着きますし、分かりやすい場所にあるので特に迷うこともないかと。
料金
片道 | 900円 |
---|---|
定期券(通勤) | 1ヶ月:30,600円 |
3ヶ月:89,500円 | |
6ヶ月:179,000円 | |
定期券(通学) | 1ヶ月:28,800円 |
3ヶ月:84,240 円 | |
6ヶ月:168,480円 |
往復料金の設定はないよう。
仙台市内~石巻市内の移動が全て一律の料金なので、とても分かりやすいですね。
片道運賃の支払い方法は現金のほか、交通系ICカード(icsca・Suica・PASMOなど)にも対応しています。
ちなみに仙石東北ラインで仙台駅~石巻駅を移動する場合、料金は以下の通り。
- 片道 860円(Suicaだと858円)
- 定期券(通勤) 1ヶ月:23,630円
- 定期券(通学) 1ヶ月:11,600円
安さ・速さの鉄道か、それとも快適性と利便性のバスか…
お好みに合わせて選んでいただけたらと思います。
【乗車記】高速バス 仙台駅~石巻駅|リクライニングシートで楽々移動!
石巻駅前2番乗り場から高速バスに乗車
仙石線に乗車し石巻駅に来た筆者。
帰路は高速バスを使おうかと思います。
実際の利用状況も以前から少し気になっていたので。
高速バスの時刻表。
基本的に30分~1時間に1本の運行という体系のよう。
通勤ラッシュとなる7時台は3本の運行があるようで、鉄道に比べればかなり恵まれている本数かと思います。
石巻駅前2番乗り場に高速バスが到着。
筆者は今回Suicaで乗車。
入口の右側にある端末にタッチし乗り込みます。
高速バス仙台~石巻線の車内
座席は一般的な4列シート。
予約不要かつ自由乗車制なので、空いている好きな席を選んで座ります。
なお車内にトイレはないですし、途中休憩もないので要注意です。
座席の足元は特に狭くもなく、広くもなく。
ただ1時間半程度の乗車であれば、特に気になることはありません。
座席はリクライニングできますし、比較的快適に過ごせるかと思います。
各座席にはドリンクホルダー、ネット、荷物をかけるフックがあります。
筆者が乗車した車両はコンセント付き。
ただ全車両にコンセントが付いているかは不明ですので、念のため注意が必要です。
座席上部には空調やライト、荷物棚もあります。
バックパックのほか、小さめのスーツケースであれば乗せられそうです。
休日の午後に乗車しましたが、石巻駅出発時点では大体6割ほどの乗車。
窓側はほぼ埋まっているような状態でした。
石巻駅前を出発
定刻通りに石巻駅前を出発。
石巻市役所を後にし、県道16号線をしばらく進みます。
これより先、停車する石巻市内の停留所は以下の通り。
- 蛇田歩道橋
- イオンモール石巻
- 石巻合同庁舎
イオンモール石巻、石巻合同庁舎を出発する頃にはほぼ満席状態に。
仮にイオン周辺の住民が鉄道を使うとなれば、最寄り駅まで徒歩圏内とは言い難い距離…
筆者もこの辺に住んでたら、多少割高でもバスを使ってると思います。
平日は学生やビジネスマンの利用者も多いでしょうし、需要はしっかりあるんでしょうね。
イオンモール石巻から乗車する場合、敷地内でなく道路沿いのバス停を利用するようになります。
そして石巻港インターからいよいよ三陸自動車道へ。
石巻の市街地を抜け、東松島市の山深いエリアへ…
仙台東部道路を経由して徐々に仙台市街地へ。
石巻港インターから約40分、仙台東インターで高速道路を下車。
これより終点までは下道を走行します。
仙台市内1つ目の停留所、六丁の目駅に到着。
その名の通り、地下鉄東西線の六丁の目駅がすぐ近くにあります。
次の停留所は宮城球場入口・聖和学園前。
ここで10名近くが下車。
石巻方面から野球の試合を観に来るなら便利ですね。
仙台駅から球場までは地味に距離がありますし。
旧さくら野が見えると、仙台駅前はもう間もなく。
仙台駅前(旧さくら野前)に到着
石巻駅から約1時間15分、特にトラブルなく仙台駅前に到着。
バスはこの後、市内中心部各所を経由し県庁市役所まで向かいます。
国分町付近まで向かいたいなら、県庁市役所前まで乗っていた方が便利かも。
鉄道より数十円割高ではあるものの、乗ってしまえば必ず着席できる上、快適性も十分。
その需要から察するに、痒い所にしっかり手が届いている印象を受けました。
ただ定時性やトイレがあることなど、鉄道にしかないメリットもあるでしょう。
個々人の用途に合わせて交通機関を選べるというのは非常にいいことだと感じます。
【乗車記】高速バス 仙台駅~石巻駅|リクライニングシートで楽々移動!|まとめ
以上、今回は「【乗車記】高速バス 仙台駅~石巻駅|リクライニングシートで楽々移動!」という内容でお届けしました。
快適で着席保証ありの高速バス。
渋滞の影響を受けず、速達性もある鉄道。
個々人の用途に合わせて交通機関を選べるというのは非常にいいことだと感じます。



